ザグレブ→ベオグラード|仕事を止めずに移動するチェックリスト(FlixBus 5.5時間)
ザグレブ→ベオグラード|仕事を止めずに移動するチェックリスト
今回の移動サマリー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ルート | ザグレブ → ベオグラード |
| 手段 | FlixBus |
| 出発 | 14:00(ザグレブ中央バスターミナル) |
| 到着 | 19:30(ベオグラード BAS バスターミナル) |
| 所要時間 | 約5時間30分 |
| 距離 | 約390km |
| 費用 | チケット €26.99 + 追加荷物 €9.99 = 合計 €36.98(約6,100円) |
| 国境越え | あり(クロアチア→セルビア。非シェンゲン間。パスポートチェックあり) |
今回の移動で一番困ったこと3つ
- (通信) 国境を越えるとクロアチアのSIMが使えなくなる。セルビア入国後にeSIMに切り替えるまでの約15分間、ネットが完全に途切れた
- (移動) ベオグラードのBASバスターミナル周辺で白タク(無認可タクシー)の客引きが多い。荷物を持っていると特に声をかけられる
- (お金) ベオグラードのバスターミナルで出発する際はプラットフォーム利用料300 RSD(約370円)が現金で必要。到着時は不要だが、知らないと焦る
【3日前】仕事まわりの準備
- 請求書・納品の前倒し: 移動日は半日つぶれる。午前中に対応完了できるものはすべて片づける
- データのバックアップ(2箇所): 外付けSSD + クラウドストレージ。移動中にPCが壊れても最悪リカバリできる状態にしておく
- 二段階認証の確認: SMSが届くか確認。クロアチアのSIMを解約する場合、SMS認証が使えなくなる。認証アプリ(Google AuthenticatorやAuthyなど)に移行しておく
- クライアント・チームへの連絡: 「移動日は14:00〜20:00(日本時間22:00〜翌4:00)に返信が遅れます」と事前に伝える
- 緊急連絡テンプレの用意: Slackのステータスに「移動中・返信遅れます」を設定する文面を下書きしておく
【前日】ネット回線と宿の最終チェック
ネット回線
- つなぎ用eSIMを購入済みか確認: セルビアで使える eSIM を出発前に購入しておく。バス移動中に国境を越えた瞬間から使えるのが理想
- eSIMの設定をテストした: eSIMがスマホに正しくインストールされているか確認。データ通信はまだOFFにしておき、国境越え後にONにする
- FlixBusのWi-Fiに期待しすぎない: FlixBusには車内Wi-Fiがあるが、速度が遅い・途切れるという報告が多い。仕事のメイン回線にはしない
- 現地SIMを買う店の候補を調べた: ベオグラード到着後、翌日に行くA1またはYettelのショップの場所と営業時間を確認
宿
- ベオグラードの宿にWi-Fiの質問を送った: 返信あり → 下り○○Mbpsとのこと / 返信なし → レビューで確認済み
- 机・椅子・静かさの見込み: Airbnbの写真とレビューで確認済み
- チェックイン時間と作業復帰の予定時刻: バス到着19:30 → 宿チェックイン20:00〜20:30 → Wi-Fi確認 → 21:00には仕事復帰できる想定
FlixBusの予約確認
- チケットのQRコードがアプリに保存されているか確認: FlixBusアプリを開いて予約が表示されることを確認。印刷は不要(スマホでQRコードを見せればOK)
- 出発ターミナルの場所を確認: ザグレブ中央バスターミナル(Autobusni Kolodvor Zagreb)、住所:Avenija Marina Držića 4。中央駅(Glavni Kolodvor)からトラム3駅分
- 荷物のルール確認: 無料で持ち込めるのは預け荷物1個(50×80×30cm、20kgまで)+手荷物1個(30×42×18cm、7kgまで)。今回は追加荷物を€9.99で追加購入済み
【当日の朝】出発前にやること
- 午前中に最優先の仕事を終わらせる: 14:00出発なので、午前中がその日最後の集中作業時間
- デバイスをフル充電する: スマホ・PC・モバイルバッテリー。FlixBusには電源コンセントがあるが、壊れていることもある
- 移動中に必要なものを手荷物にまとめる: PC、充電器、イヤホン、パスポート、現金(ディナール少額)、水、軽食
- ザグレブの宿をチェックアウトする: 荷物をまとめてバスターミナルへ向かう
【出発60分前】ザグレブのバスターミナルに到着
ターミナルでやること
- プラットフォームを確認する。 ターミナル内の電光掲示板で出発プラットフォーム番号をチェック。FlixBus専用の乗り場はなく、通常のバスと同じプラットフォームを使う
- トイレを済ませる。 ターミナル内のトイレは有料(€0.40程度、小銭が必要)。バス内にもトイレはあるが狭い
- FlixBusラウンジを使う(無料)。 ザグレブのバスターミナルにはFlixBusチケット保持者が使える無料ラウンジがある。Wi-Fi、充電、座席あり。出発までの待ち時間に仕事ができる
- 軽食・水を買っておく。 5.5時間の移動中に車内販売はない。ターミナル内のキオスクで水とパンを買っておく
乗車時の注意
- QRコードを見せるだけ。 FlixBusアプリの画面を運転手に見せてスキャンしてもらう
- 座席は自由席。 FlixBusは座席指定なし(追加料金で指定も可能)。早めに並んで窓側を確保すると移動中の作業がしやすい
- 預け荷物は自分でトランクに入れる。 荷物タグを受け取る場合もあるが、基本はセルフ
【移動中】バスの中でやること・やれること
バスの設備
| 設備 | 状態 | 備考 |
|---|---|---|
| Wi-Fi | △ | 接続はできるが不安定。速度は1〜5Mbps程度。メールの送受信が限界。ビデオ会議は不可 |
| 電源コンセント | ◯ | USB+通常コンセントあり。ただし一部の席で壊れていることがある |
| トイレ | ◯ | 車内後方にあり。狭いが使える |
| 座席の広さ | △ | 標準的な長距離バス。身長180cm以上だと膝が前席に当たる |
移動中の仕事
バスのWi-Fiは仕事のメイン回線にはできない。代わりにこう使った。
- オフラインでできる作業を集中してやる: コード書き、原稿執筆、資料の読み込みなど
- テザリングで軽い作業: クロアチア国内にいる間はクロアチアのSIMでテザリング。Slackの確認・返信程度なら可能
- 国境越え後にeSIMに切り替え: セルビア入国後、eSIMをONにしてデータ通信を確認。復帰までに約10〜15分かかった
国境越えの実際
ザグレブ→ベオグラードのFlixBusは、途中でクロアチア‐セルビアの国境を通過する。EU/シェンゲン圏外への移動になるため、パスポートチェックがある。
流れ:
- クロアチア側の国境でバスが停車。係官がバスに乗り込んでくる or 乗客が降りて窓口に並ぶ(その日の状況による)
- パスポートを提示 → クロアチア出国スタンプを押される
- 少し走ってセルビア側の国境で再び停車
- パスポートを提示 → セルビア入国スタンプを押される
- 所要時間:スムーズなら合計30〜40分。混雑時は1時間以上かかることもある
注意点:
- パスポートは手荷物に入れてすぐ出せるようにしておく
- 日本国籍はセルビアのビザ免除(90日以内の滞在)。特別な書類は不要
- 国境でネットが途切れる。eSIMの切り替えタイミングはセルビア側のスタンプを押された後がベスト
- バスから降ろされることは稀だが、パスポートが見つからないと焦るので必ず手元に
【到着】ベオグラードBASバスターミナル → ネット復帰まで
19:30 到着
| 時刻 | やったこと |
|---|---|
| 19:30 | BASバスターミナル到着。預け荷物をトランクから回収 |
| 19:35 | eSIMでデータ通信を確認。Slackに「到着しました」と送信 |
| 19:40 | Boltアプリでタクシーを呼ぶ(バスターミナル→宿) |
| 19:45 | 白タクの客引きを無視してBoltの車に乗車 |
| 20:10 | 宿チェックイン |
| 20:15 | Wi-Fi接続 → speedtest → 下り【実測値】Mbps確認 |
| 20:30 | テザリングをバックアップに設定。仕事復帰 |
BASバスターミナルでの注意点
白タク(無認促タクシー)に注意。 ターミナルを出ると声をかけてくる人がいる。正規のタクシースタンドを使うか、Boltアプリで配車するのが安全。正規タクシーは市内中心部まで500〜1,000 RSD(約620〜1,240円)程度。Boltならアプリ上で料金が確定するのでぼったくりの心配がない。
プラットフォーム利用料(出発時のみ)。 到着時には不要だが、ベオグラードからバスに乗るときは300 RSD(約€2.55)の利用料がかかる。現金のみ。チケットはターミナル内のカウンターで購入する。
ターミナルの雰囲気。 機能的だが清潔とは言いがたい。ATM・キオスク・カフェはある。長居する場所ではないので、荷物を受け取ったらすぐ移動するのが吉。
【翌日】SIM・ATM・生活の立ち上げ
- 現地SIM: A1またはYettelの市内ショップで購入。必要なもの=パスポート。所要時間は約20〜30分。購入後にテザリングのテストを忘れずに
- ATM: Banca Intesaまたは郵便局のATMでRSDを引き出す。初回はRSD 5,000〜10,000程度。DCC(自国通貨での引き出し)は拒否する
- スーパー・水・洗濯: 宿の近くのMAXIかIDEAで水・食料を購入。洗濯は宿に洗濯機があれば初日に回す
→ 詳細: ベオグラードでSIMカードを買う方法 → 詳細: ベオグラードのお金事情|Wiseカード・ATM・現金
移動にかかった費用の合計
| 項目 | 金額 | メモ |
|---|---|---|
| FlixBusチケット | €26.99 | アプリで事前購入 |
| 追加荷物 | €9.99 | 預け荷物の2個目 |
| ザグレブ市内→バスターミナル | 約€1.50 | トラム |
| ベオグラード バスターミナル→宿 | 約€5.00 | Boltタクシー |
| 軽食・水 | 約€3.00 | ザグレブのターミナルで購入 |
| 合計 | 約€46.50(約7,700円) |
困ったことログ
何が起きたか: 国境越えでクロアチアのSIMが圏外になり、セルビアのeSIMに切り替えるまでの約15分間、完全にオフラインになった。その間にSlackで急ぎの質問が来ていた。
原因: eSIMの切り替えを国境の手前で試みなかった。セルビア側に入ってからONにしたが、電波を掴むまでに時間がかかった。
その場でどう対処したか: eSIMが通信を掴んだ時点でSlackを確認し、すぐに返信。幸い致命的な遅れにはならなかった。
次回の予防策: 国境手前(クロアチア側で停車した時点)でeSIMをONにしておく。両方のSIMを同時にアクティブにしておけば、片方が切れても自動で切り替わる(デュアルSIM端末の場合)。
次の移動に向けて改善すること
- チェックリストに追加する項目: 「国境越え30分前にeSIMをONにする」を移動日のルーティンに入れる
- 次から用意しておく設定: デュアルSIMの自動切り替え設定。iPhoneなら「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をONに
- FlixBusのWi-Fiに頼らない前提で作業計画を立てる: 移動中はオフライン作業。ネットが必要な作業は出発前か到着後にまとめる
- バスターミナル周辺の移動手段を事前に準備する: Boltアプリをインストール&支払い方法を登録しておく。現金も少額持っておく